食人・奇形・猟奇事件研究所

食人文化ファイル0051
ひかりごけ事件 U




ここで小説の中に面白い文章がある。

1 たんなる殺人
2 人肉を喰う目的でやる殺人
3 喰う目的でやった殺人のあと、人肉は食べない
4 喰う目的でやった殺人のあと、人肉は食べる
5 殺人はやらないで、自然死の人肉を食べる

(2)は(1)より重罪らしい
(4)は(3)より重罪らしい
しかし(1)と(5)では馬鹿らしいほど比較できない

といった文章である。
船長はあくまでも殺人は否定している、つまり(5)なのである。
これを罰する事が出来るのであろうか、生きるか死ぬかの瀬戸際である・・・
ただし、これと同じような例で、アンデス事件がある。


小説の中には天皇のため人肉を食い生き延び、アメリカ兵を殺せといった内容がある。
しかし、裁判では、これが許されたのなら、戦時中、餓死して死んでいった日本兵は・・・
そう、これが許されるのなら世界中(5)カニバリズムが許されることになる。

徐々に訪れる食糧不足・・・
アンデス事件は仕方が無いと思っている管理人だが、これがどうどうと許されたなら・・・
飢餓に苦しむ国はどうなってしまうのであろう。


 ひかりごけ 新潮文庫・・・ 武田 泰淳 (著)

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 「ひかりごけ」事件―難破船長食人犯罪の真相 新風舎文庫・・・合田 一道 (著)







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